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文庫本:脳の闇

新幹線に乗るのは3ヶ月ぶりである.ここのところ,通勤電車で文庫本を読むことも無かったので,東京駅の本屋で久しぶりに一冊買ってみた.名古屋の手前まで来たところで1/4ほど読み進んだ. 縦書きながら,理系人の文章だと思って著者のプロフィールを見てみると,東大工学部から医学系の博士課程を終了した脳科学者である.時折り珍しい漢語も使われているものの,平仮名率が高めで専門用語も少なく読みやすい.論旨も明確で分かりやすい.脳の機能の解説は,常に自分のことを指摘されているように感じる.そんな訳で,1時間あまり一気に読み進んだのだが,少々疲れたので小休憩することにする. 人が不安を感じ承認欲求を持つのは社会生活を送るために仕組まれたものである.詐欺はこの仕組みが生む心の空洞に巧みに入り込む.脳のエネルギー消費は膨大なので,省エネのために2つの判断機構を持っている.論理をなぞる判断とイメージを元に直感で下す判断である.時間制限があるときなど,意外にも日常的に正確性が劣る後者を多用している.一日に35,000回も選択の判断をすることがあるというから仕方がない.この機構は迷信やジンクスを生むこともある.そして,脳は意外に自由を望んでいない.他の誰かの判断で行動して,失敗をその誰かのせいにする方が楽だからだ.先ずはそんなことが書かれている.確かにそんな気がする.さて,ここからが本論のようだ.正義中毒,健康という病,ポジティブとネガティブの間,やっかいな私,女であるということ,言語と時間について,と章立てが続いていく.もう少し読み進んでみることにしよう. 本:読書「脳の闇」中野信子著 を要約してみた。 1.承認欲求と不安 人に特有の欲望と快楽 誰もが持っている心の空洞 不安と戦わないという方法 2.脳は自由を嫌う タイムプレッシャーと意思決定 曖昧さを保つ知力 良い意思決定をしてくれる誰か 3.健康という病 性格傾向の3類型 片頭痛持ちは賢い? 健康を崇める風潮