報道とは事実に基づくものに違いないが,人間の考えることにはどうしても価値観が反映されてしまうことが少なくない.価値観の違いは相対的なものでしかないが,便宜的に保守(右)ー革新/リベラル(左)という軸に投影して比較されることが多い.新聞などの報道機関の多くは民間企業なので,それぞれにターゲットの読者層を狙ってか?論調に傾向がある.記事を読むにあたっては,その傾向を知っておかないと,ときに事実誤認の可能性が考えられる. webを家捜しすると,日米英の新聞など報道機関の右-左軸へのプロットが見つかった.先ずは日本だが,朝日の左と産経の右は分りやすい.読売の右寄りは認識していたが,毎日も左寄りのようだ. 米国の新聞といえばNew York Times と Washington Post が先ず思い浮かぶが,いずれも左寄り(リベラル)のようだ.BloombergやGuardian,それにテレビニュースのCNNや三大ネットワークのabc,CBS,NBCなど有名どころの多くは左寄りのようだ.USA TODAYはあっさりした記事の印象だが,これは中道,Wall Street JournalやReutersもほぼ中道のようだ.中道~右寄りで多少なりとも馴染みがあるのはUSA TODAY と FOX NEWS ぐらいである.いずれも読み応えのあるイメージはあまり無く,読む機会が殆ど無いが,それだと,米国を見る目がやや偏ってしまうので,この辺の論調をもう少し知る必要があるのかもしれない.トランプ現象に驚いたのはそういう要因もあったのだろうか? まぁしかし,実際には右ー左の軸だけで捉えられるものでもない.英国ではこの軸に加えて読者層の上流ー中産の階級と2次元配置になっているのが特徴的である.英国と言えば先ずTimesだが,やや右寄りらしい.日本で言えば読売新聞だろうか?Guardianはやはり左寄りでIndependentとFinancial Times は中道なんだ. 図は無いが,フランスのLe Monde は左寄りだったのが穏健派に転換,Figaro は右,Liberation は左寄りらしい. あれこれ眺めてみて,日米英に共通なのは,経済紙が中道に位置しているところだろうか?理由はよく分からない.