ヤマザキマリ著の「貧乏ピッツァ」という文庫本を読む.イタリア留学時代の貧乏生活の話に始まり,記憶に残る子供の頃のおふくろの味の話で終わる.当時は美味いとも思わず仕方なく食べていたものを,歳をとってから食べたくなるというのである.多分に共感できる話と受け止め,もういちど食べてみたい実家のメニューを思い起こしてみた. まずは自家製のコロッケ,小学生の頃の実家では和食オンパレードである.カレーライス以外の唯一の洋食メニューだった.これは市販品より断然美味かったと記憶している.見た目はこんな感じだったかな?おそらくピーマンが入っていて,独特のコクが美味かった. 次は婆さんの手作りおやつである.その中でもサツマイモの素揚げは飽きずによく食べた.遊びに来た友達も美味いと言っていた.見た目はこんな感じだったかな?いくらでもパクパク食べられた. そして,子どもの頃のおかずの定番といえば,高野豆腐とえんどうまめの玉子とじである.近頃はこういうメニューを食べることが殆どない.妻は貧乏くさいから嫌いだというが,文庫本にもある通り,この貧乏くささも味わいのうちである. 幼稚園の頃から大学進学の頃まで,インスタントラーメンを毎日のように食べていた.幼稚園の頃は低血圧だったのではないかといまになって思うのだが,朝ごはんが食べられなくて,毎朝出前一丁のごまラー油の香りでラーメンをかき込んでいた.通学電車の車窓に日清食品の本社ビルを眺めながら,ここへ入社してインスタント麺の商品開発をしようかなどと半ば本気で考えたりしたのだが,20歳頃を境に何故か全く食べられなくなった.そんなことを思い出しつつ,今日のランチは買置きの鳥取ゴールドという袋めんを作ってみる.インスタント麺もずいぶん進歩したものだ. 午後は一品200円縛りのつまみを求めて,安売りスーパーを物色してみた.冷凍ピザマルゲリータ199円,ちくわ89円にわさびベビーチーズ109円,ピリ辛らっきょう99円,しお豆99円,全て税込!TORIAL恐るべし.なかなか活用できそうだ.こういうつまみの中には,臨終の床でもう一度食べたいと思うものがあるかもしれない.味わいは,味覚だけでなく五感とともに記憶に残る.お金を出せば美味いものがある訳だが,それとは違う尺度もあるということだろう. ところで,この冷凍ピザが200円は絶賛するしかない.「貧乏ピ...