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文庫本:自民党の変質

先週末に購入した「自民党の変質」と題する文庫本をようやく読み終えた.著者は,外務省出身で与党の立場から論説を続ける佐藤優氏と,政権交代を推進して民主党政権を支えた山口二郎氏である.お二人の見識が入れ替り立ち替わり噛み合う形式で,これまでの自民党と政界の流れを追う. 吉田茂と鳩山一郎に遡る保守政党の2大潮流が,変質しながら続いて来た流れを振返ることができる.角福戦争,40日抗争,細川連立政権から自社さ連立政権,民主党政権を経て自公連立の安倍政権になり,今回の自民党総裁選挙に至る.自民党が変質したのは,どうやら小泉政権の頃からのようだ.党の組織基盤は弱くなり,小泉劇場などと言われた政治手法は,現在の世界の潮流であるポピュリズムの走りだという.今後の流れが気になるところである.

メディア右派・左派マップ

長年にわたって朝日新聞を購読して来た.関連のお仕事をさせて頂いたことで名前に多少の愛着もあった.しかし,固定化したのは新婚の頃,読売のしつこいセールスを撃退するのに「朝日しか読まない」のひと言が効果的だったからである.倅が新聞を読むようになってからは,新聞の記事には新聞社なりのフィルターがかかっていることを説くのに最適な選択だった. 戦前の朝日新聞は政府の発表を素直に記事に書いていたと聞いたことがある.戦後はその反省で,徹底的に政権批判を繰り広げる論陣を張ってきたらしい.それはそれでメディアとして理がある姿勢である.先進国の有力紙にはそのような新聞社が多いようだ.だけど,事実なのか主張なのかがあいまいな記事や,中には左派のプロパガンダかと思うような記事もある.発行部数も激減しており記事の質も劣化している気もする.それで,今回の自民党総裁選挙を機に購読を止めることにした. 代って今日から日経新聞を購読することにした.情報量が多いことや,仕事で読まねばならない記事も少なくない.そんな事情もさることながら,唯一発行部数の減少分を電子版の購読数で補えているというので,記事の質の劣化は避けられる気がする.この際,電子版への移行を提案したのだが,意外にも倅が紙版の宅配を希望したので,宅配に電子版を追加するプランを選んだ. メディアマップによれば,日経新聞は中間よりやや右寄りに位置するらしい.こういう布置もあくまで相対的なものである.右でも左でも構わないが,何が事実かが読み取りやすい記事の方が読むストレスが少なくて良い.そんな新聞であってほしいと思う.