先週末に購入した「自民党の変質」と題する文庫本をようやく読み終えた.著者は,外務省出身で与党の立場から論説を続ける佐藤優氏と,政権交代を推進して民主党政権を支えた山口二郎氏である.お二人の見識が入れ替り立ち替わり噛み合う形式で,これまでの自民党と政界の流れを追う. 吉田茂と鳩山一郎に遡る保守政党の2大潮流が,変質しながら続いて来た流れを振返ることができる.角福戦争,40日抗争,細川連立政権から自社さ連立政権,民主党政権を経て自公連立の安倍政権になり,今回の自民党総裁選挙に至る.自民党が変質したのは,どうやら小泉政権の頃からのようだ.党の組織基盤は弱くなり,小泉劇場などと言われた政治手法は,現在の世界の潮流であるポピュリズムの走りだという.今後の流れが気になるところである.