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3月, 2024の投稿を表示しています

文庫本:やっぱり見た目が9割

今日は日曜,目標は読書,「やっぱり見た目が9割」という文庫本を読んで図書館に返却せねば次の本が借りられない.読書が捗るのはひとり飲みだと閃く. 著者は劇作家で演出家である.人を見た目で判断してはいけないなどとはいうものの,第一印象は結構的を得ている.野生動物は勘に頼って生きている.言葉だけで伝わらないことも多いのが実情だ.日本は文化の共有性が高いので,言葉以外のコミュニケーションに頼るところが大きい社会のようだ.漫画との相性も良いらしい.女優には華があったり,政治家やリーダーにはオーラが出ていたり,そういった見た目は思いの外重要である.就職の採用面接も,ひと目見た瞬間に結果が決まっているという. 人の違いを判断するキーポイントは以下の7つだという. ①外見(容姿や身なりなど), ②動き(姿勢や立ち居振る舞いなど), ③表情(顔の向きや目の動きなど), ④声(高さ,大きさ,速度,抑揚,間,なまりなど), ⑤空間(距離感や居心地など), ⑥接触(撫でる,手をつなぐなど), ⑦色と匂い. 扉を開けて数歩歩き,自己紹介して座る.面接で会話を始める迄の短い時間に,およそ人となりを判断してしまっている訳だ.背筋や癖,表情,目,声,距離感や接触,意図して変えようと思っても難しいところも多い.こと政治家ともなると,こういった振舞いにアドバイザーを雇ったりするらしい.ときにはひと目惚れすることもある.人は見た目で判断しているというのは,決して嘘ではないようだ.

文庫本:老化は治療できるか

大阪日帰りひとり旅となる.この週末に図書館へ返さないといけない文庫本を,のぞみ車中で読み終える.著者はノンフィクション作家である.思いの外面白かったのは作家の文章力ゆえなんだろうか? 120歳以上生きたひとは史上稀だそうで,この辺が長寿の限界らしい.この最大寿命を伸ばすのは,かなり困難だという.しかし,老化を遅らせて最大寿命近くまで健康で暮らすことは出来ない訳ではないらしい.細胞の老化を防ぐ薬品等は,それなりにあるという.また,去勢などで生殖機能を無くすと個体の寿命は伸びる傾向があるそうだ.老化細胞をワクチンで除去する技術もあるらしい.しかし,ここで問題になるのは,老化は病か否かという社会的意識だという.病だという社会的認定が得られなければ,保険治療は出来ない訳だ.そして,難しいのは脳の老化である.脳細胞を新しいものに入れ替えると記憶が無くなるようだ. 我々の努力で補えるのは適切な睡眠時間の確保,それから生活習慣の改善ぐらいである.喫煙や飲酒を控え,バランスの良い食事を摂り,太り過ぎ痩せ過ぎを防いで,適度に運動する.そしてワクチン接種で感染症を防止するのが老化を防ぐ手だてだという.簡単なようでなかなか難しい.その結果,老化の防止に成功して健康寿命を伸ばすと,今度は長過ぎる老後をどうやって生きるかという問題が生じる.年老いても脳みそを使う方が良いらしい.老化は世代交代によって生存を長続きさせる生物の生残り戦略だという.ピンピンコロリの理想と現実を知ることができる一冊である.

単行本:騒音の文明史&環境省の大罪

船橋の図書館に立寄り,手にした単行本2冊を1時間ほどで超斜め読みする. 騒音の文明史の著者は文学部の出身である.平家物語の鐘の音や熊本から上京した三四郎が出会した著名な文学作品での騒音の描写に始まり,近代社会の礎となった各種機械の音,夜警の拍子木の音やサイレン音など,騒音問題の対象となった様々な音にまつわる事情を解説する.こういう文科系目線の考察も貴重だと思う. 環境省の大罪の著者は元A新聞の記者である.要するに,福島原発の事故処理で焼け太ったという批判のようだ.地球温暖化対策も利権目当と切り捨てる.批判はとても大切なのだが,そんな視点の持ちようで大丈夫なのか?数量的な詰めがなくイデオロギーに終始する文科系な考察の典型じゃないのかな?典型的な左派論調の一冊である.

文庫本:戦狼中国の対日工作

最近では福島原発ALPS処理水の放出に無理筋の批判を繰り広げたりする中国政府の発想がどんなところに根差すのか?理解の一助となるかもしれぬとこんな本を読んでみた. 本質は,農村とエリートという対立図式の中で,文革期に農村への下放生活を送った若き習近平のマインドにあるようだ.そして,成上り気質の官僚による盲目的なゴマスリ,更には独裁政権のプロパガンダを容易に受容れる人民の無教養が拍車をかけているようだ. 中国国外の駐留国民を対象とする秘密警察を組織・活用し,非人道的な手段も厭わず言論の自由を認めない反政府活動の取締まり,最新のIT技術を駆使して人民の行動を監視・弾圧し,情報統制で偏った報道だけを人民に与え,諸外国にサイバー攻撃をしかけて情報を盗み,近代西欧の自由と民主主義の価値観を否定する.戦狼外交を繰り広げる中国とはそういう国のようだ.目的は世界の覇権,日本は格好の攻撃対象である. 動画サービスのTikTokには,中国政府の方針や中国社会のありようを無条件に礼賛する動画や,欧米先進国を面白おかしく皮肉る動画が溢れているという.動画は受動的なメディアなので,調べたり考えたりする自発的な行動が必要ない.無批判に動画を眺め楽しむ人民の洗脳に大いに活用されているようだ.そう聞いて戦前戦後の頃の主なメディアだったというニュース映画のことを思い出した.そういえば,日本でも,YouTubeに日本凄いですね的な動画が多い.所属する国や社会が素晴らしいものであって欲しいし,泥舟に乗っているなどと思いたくもない.動画が語るところが真実なのか否か?その先にどんな社会が待っているのか?そういう疑問や想像力を持たずに眺めることで気分が良くなって満足してしまう.そんな心理が入力情報の偏りを生み,ありもしない虚像を信じ,社会の分断を助長する.トランプの米国も同じことだろう. 願わくば,日本国民は少し利口な人達であってほしい.専制国であれ民主国であれ,覇権国家のやり口は極めて戦略的だから.

マインドが変らねば社会は変わらない

先日のこと,環境省の出向者向けに,環境保健部長さんからお話を頂く機会を得る.本籍は厚生労働省のお医者さん(医学部卒業)である.印象に残ったお話だったので,記録しておく. お話は終末期医療や高齢者医療・福祉のことから始まる.治療や介護を無為に続けることが,当事者の健康や自立した生活を実は阻んでしまう場合があるという話である.医者や介護福祉関係者のマインドに触れ,続く本論に入る. ■脳死臓器移植:日本では臓器移植希望者は年々増加傾向にある.1997年に脳死下の臓器移植が可能になり,2010年には本人の拒否がない場合は本人の意思が不明であっても家族の承諾により臓器提供が可能になった. これによって,脳死下の臓器移植件数は増加するが臓器提供者の数は増えていない.日本は臓器提供者が非常に少ないらしい.臓器提供者が多いのは欧米のキリスト教国のようだが,これは宗教観の違いだという.キリスト教は心身二元論であり死体は単なる物という考え方なのに対して,仏教では心身は分かちがたいという考え方,神道では心も身体も神から授かった大切なものであるという.制度を作ってもマインドが変らねば社会は変わらないというお話である. ■児童虐待防止・体罰防止:自分らが小学生の頃は悪いことをしたら先生からげんこつを食らったり棒でけつを叩かれたりしたものだ.幸い実家の家庭内や中学生以降はそんなことは無かったと記憶している.学校教育法では懲戒は許されているが体罰は禁止されいるのに対して,民法では子供の教育のための懲戒は許されており,体罰の禁止は謳われていなかったそうだ.つまり親の体罰は許されると見えてしまう訳だ.体罰の影響に関する研究結果によれば,子供への良い影響は悪いものばかりで良い影響は全くない.体罰や暴言は子どもの脳の発達に深刻なダメージを与える.親子関係の悪化,精神的な問題の発生,反社会的な行動の増加,攻撃性の増加,など望ましくない影響ばかりで良い影響はない.そんな訳で令和5年に民法が改正され,親の懲戒権は削除,体罰は禁じられた.体罰は「愛の鞭」というマインドを変える必要性を語っておられる. ■働き方改革:社会人になった頃,「リゲイン」という滋養強壮ドリンクのCMソングが一世を風靡した.「二十四時間戦えますか」というやつだ.北海道の建築現場へ出張したとき,終業後のカラオケスナックでこの替え歌を社歌と称し...

ボヘミアンラプソディの替え歌

クィーンのボヘミアンラプソディの広島弁バージョンがあると聞いて,この際,替え歌カバーバージョンを集めてみる.聞き比べてみると,それぞれに違う味わいがある.音楽の世界でも,芸とは奥深いものだ.そうは言っても,やっぱりオリジナルには敵わんな! ■ 先ずは本物のクイーンで ■ ハッチポッチシテ―ションでグッチゆうぞう「×犬のおまわりさん」編   人気が出て最近録り直しバージョン ■ 王様の女王様物語 ■ 広島弁バージョン ■ 街角ピアノ編

クラシックコンサート入門

次の夏休みに友人と欧州旅行を計画している倅がクラシック(オーケストラ)のコンサートを聞きたいという.幼稚園の頃から楽器を習って高校では軽音部だったので,ライブならお手のものだが,クラシックには馴染みがない.これまで何度か誘ったのだが,全く興味を示さなかった.人生何かのきっかけで視野が変ることがある.今はそんな年頃なのかもしれない. しかし,まずはチケットを買うところから基礎知識が必要である.そんな訳で一日かかって入門編の解説を書いてみた.自分も暫くクラシック音楽から遠ざかっていたところもあり,昔に買った本を開いたりweb検索で確かめたりして,やや音響屋視点に偏りつつも,実際にチケットを買ってコンサートへ行くための一般教養をA4で6ページにとりまとめる.音楽のことを語り出したらきりがないので,音楽通論の教科書を引張り出しながら音楽史の大まかな時代区分と楽曲の超基礎用語のみ並べてみる.最近の著名な指揮者やソリストのリストが足りないものの,まぁこれぐらい読んでおけばコンサートを楽しむ基盤はできるのではないだろうか?間違った記載があれば御指摘頂きたい.久々に疲れたので,風呂に入って寝ることにする.

お札の肖像

あと4か月すると新紙幣を手にするようになる.電子マネーが普及しても,やはりお金といえば現金,殊更お札を思い浮かべるのではないだろうか?お札に印刷される肖像は,国の発展に寄与した偉人の代表として国民の記憶に残ることになる.これは,我が国だけでもなく,海外でも見られることのようだ.あらためて,戦後に流通した日銀券の肖像になった人物を振り返ってみた. 分類すると,政治家と学者・文化人が二大カテゴリのようだ.頭の良い子に末は博士か大臣かなどと期待する通り,これらが偉人の代表なのだろう.ところが,分類に困ったのが今回一万円札に採用される渋沢栄一である.農民から武士として一橋家の家臣に取立てられ,徳川慶喜の将軍就任にともない幕臣となる.明治政府では民部省から大蔵省に勤め,退官後に数々の企業や団体,及び学校等の設立に携わった.第一国立銀行の設立をはじめ,多数の事業会社を起業し,商工会議所や証券取引所,日本赤十字社,一橋大学の前身など多数の教育機関の設立にも関わっている.実業家というのが妥当と思われるが,今後このカテゴリに該当する人物はあるだろうか?実業家といえば,三菱財閥を興した岩崎彌太郎が思い浮かぶが,むしろ「論語と算盤」の著者として,二宮尊徳のような実業に長けた思想家という位置づけなのかもしれない.松下幸之助なら可能性はあるだろうか? 7月から発行される紙幣:渋沢栄一,津田梅子,北里柴三郎 戦後に発行されて来た紙幣の一覧 主要紙幣の肖像の変遷 個人的に懐かしい紙幣 特に,聖徳太子,伊藤博文,大隈重信,板垣退助 ■政治家 聖徳太子:一万円札,五千円札の記憶だが,その前は千円札,百円札にも採用されていた.1930年~1984年の54年間にわたって高額紙幣の代名詞だった.飛鳥時代の皇族で政治家である.しかし,昨今はこの肖像は聖徳太子ではないとか,聖徳太子という人物すら実在しなかったと言われている. 伊藤博文:1963年~1984年の21年間千円札に採用された.明治時代の政治家で,初代首相である. 大隈重信:1951年~1994年の43年間五百円札に採用された.明治時代の政治家で教育者,早稲田大学の創始者である. 板垣退助:1953年~1974年の21年間百円札に採用された.明治時代の政治家で自由民権運動の指導者である.伊藤博文,大隈重信と並んで憲政の三巨人とされる. 高橋是清:明治...