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11月, 2022の投稿を表示しています

文庫本:おもしろすぎる地理

元地理オタクとしては読まない訳にもいかぬと,代ゼミの地理講師が解説する国際情勢の本を購入してみる.主な話題は,ロシア廻りの国際情勢,半導体/電気自動車の製造と中国経済の今後,穀物生産等世界の農業のすう勢,そしてエネルギー・環境問題,である.いずれもホットな話題を地理視点で解説している.代ゼミの教壇に立つだけあって軽快な文章は新書本に比べると読みやすいが,通勤電車で速読すると右から左へ抜けて行ったかもしれぬ.著者は日大文理の地理学科で農業地理学ゼミに所属したという地理学プロパーである.新聞社勤務の経験もあるようだ.産業の語り口がちょっと第3者的で冷たいと感じたのはそのせいだろうか?将来の社会人相手におもしろおかしく解説しているのかもしれないが,確かに外から批判的に観る視点も大切なことである.

どら焼き御三家

都内へ出かけた妻が九段下の老舗菓子舗で買って来たどら焼きを食べてみたらとても美味い.宝来屋というお店である.調べてみると明治元年の創業だそうだ.どら焼きは東京発祥のようなので,都内の人気どら焼きを調べてみると,どら焼き御三家というのがあるようだ.東京の「美味いどら焼き」とか「絶品どら焼き」などと紹介する5つのページを(うち3つは10選,他は8選と5選)見比べてみる. 【御三家】 ・うさぎや(上野):5票 ・亀十(浅草):5票 ・草月(東十条):5票 【上位】 ・清寿軒(日本橋):5票 ・すずめや(池袋):3票 ・玉英堂(日本橋):3票 ・黒船(自由が丘):3票 ・麻布昇月堂(麻布):3票 ・KITAYA(青山):2票 ・塩野(赤坂):2票 ・森幸四郎(大丸東京):2票 【その他】 ・きてら(神田) ・時屋(新宿) ・末廣屋喜一郎(井の頭) ・忠三樓本舗(篠崎) ・むさしや(千駄木) 結局のところ5つのページに照会された16店(延べ43)に九段の宝来屋は登場していない.まぁ篠崎と千駄木を除けば立地からして違っているので単純に知られていないのかもしれない.だけど,やっぱり御三家や上位のお店のは美味いんだろうな?うさぎやは上野広小路から1ブロックほど南のようだ.何度か前を通ったはずである.これは買ってみない訳にもいかないだろう.

米国の予算審議プロセス

中間選挙でねじれ状態になった米国議会にどのような影響が出るのか?報道記事を読んでも良くわからない.これは米国議会について理解する必要があるとサーチしたみずほ総研の報告書を読み,理解のため要点をメモにしてみた. 政権与党の政策遂行には予算審議が重要なところだと思われるが,日本と違って多年度予算主義を取っているせいか複雑である.しかし,政策継続の観点から利点もあり,二院の役割も違いが明確でよく練られた感を持った. さて日本の国会を思うと,衆参の違いが分かりにくく,何のための二院制かはっきりしないと思ってしまう.衆参共に選挙区と比例代表の並立制で役割も分りにくい.個人的には参議院は選挙区を止めて比例代表のみ,衆議院は比例代表を止めて小選挙区のみにすれば少しは良いように思うのだが… 米国議会の仕組み,運営,審議の流れ ■仕組み >院の構成,議員の任期・定数 上院:州の代表(各州から2人),6年・100 下院:国民の代表(人口比例),2年・435 ※小選挙区制 >専門性,議員当りのスタッフ数 上院:ゼネラリスト,30人 下院:選挙区の民意のスペシャリスト,10人 >権限 上院:条約の批准,大統領指名人事(閣僚や最高裁判事等)の承認 ■運営 >政党指導部 議長,院内総務(leader,各党),院内幹事(whip,各党) >議長 上院(president):議員が交代で就く,議決が50対50の決選投票は副大統領 ※多数党の院内総務が実質的な権限を持つ 下院(speaker):大統領,副大統領に次ぐポスト(継承順位) ■法案審議 >議案 ・法案:上下両院で可決し大統領が署名して法律になる ・決議案:単純決議案(各院の意思表明),一致決議案,合同決議案がある. ※議案は全て議員立法:提出(議員)⇒採番⇒委員会付託 >委員会 ・常任委員会(上院・下院) ・特別委員会(上院・下院) ・合同委員会(両院) ※議案の採用は委員長が決定⇒公聴会⇒マークアップ(細部の詰め)⇒修正案採決⇒全体採決⇒通過の場合は本会議へ >本会議 ※委員会可決法案の審議(委員会否決修正案・新規修正案の採決含む)⇒投票 >フェリバスター(議事進行妨害) 下院には議員の発言時間に制限があるが上院にはない(少数党の権利保護が本来の目的).長時間の演説,修正案の連続提出等の牛歩戦術による妨害だが,実際には発動圧力をかける場...

黒電話

黒電話は技術遺産なんだ.記事によれば,東京~大阪間で交換手を通さない直接通話ができるようになったのが1963年なのだそうだ.自分が1歳のときである.幼稚園まで暮らしていた大阪から祖父母が暮らす淡路島の郡部へ連絡するには,お隣の写真屋さんへ電話をかけて呼んでもらっていた.小学生になって淡路島へ引っ越したが,有線電話と呼ばれた町内回線の電話が未だよく使われていた.これは有線ラジオのような番組の時間と電話の時間に時間帯が区分されており,電話の時間に交換手へ通話を申込むと呼び出してくれる.番号が全電話機からアナウンスされ,呼ばれた番号の電話機の受話器を取って会話するというシステムだった.電話機にダイヤルは無い.おそらく町内で1回線?しかなかったのではないだろうか?それが自動交換の「本電話」を引いたときの電話機が「4号自動式卓上電話機」か?あるいは同型モデルだったように思う.とにかく写真のフォルムは記憶している.その後,1970年代前半に,祖父母が過ごす離れにも電話線を伸ばし,自家内で回線を手動切替えする方式で2代目の電話機が導入された.これが「600形自動式卓上電話機」だったと思う. それがプッシュホンに代わったのが高校生時代だったのか?大学生になって大阪へ引っ越したときなのか?記憶が定かでない.ただ,プッシュホンも黒電話用のダイアル回線につないだだけのなんちゃってプッシュホンと,「ピ,ポ,パ」と音がする専用のプッシュ回線用の2種類あったように思う.実家がプッシュ回線になったのは大学生の頃,1980年代初期だろう.当時は,プッシュ回線がとてもハイテクに感じたものだ. その後1990年代にインターネットが普及するとデジタルのISDN回線に代わり,動画の時代になるとひかり回線になった.この辺は記憶の範疇だが,子供世代はほぼひかり回線しか知らない.黒電話を使っていた頃に夢のようだったテレビ電話は,パソコンを使ったオンライン会議という形で実現し,コロナ禍を契機に一般家庭にも普及しつつある.携帯電話やスマホの普及で,固定電話はやがて見かけなくなることだろう.さて,黒電話に続く技術遺産には何が選ばれるだろうか?