元地理オタクとしては読まない訳にもいかぬと,代ゼミの地理講師が解説する国際情勢の本を購入してみる.主な話題は,ロシア廻りの国際情勢,半導体/電気自動車の製造と中国経済の今後,穀物生産等世界の農業のすう勢,そしてエネルギー・環境問題,である.いずれもホットな話題を地理視点で解説している.代ゼミの教壇に立つだけあって軽快な文章は新書本に比べると読みやすいが,通勤電車で速読すると右から左へ抜けて行ったかもしれぬ.著者は日大文理の地理学科で農業地理学ゼミに所属したという地理学プロパーである.新聞社勤務の経験もあるようだ.産業の語り口がちょっと第3者的で冷たいと感じたのはそのせいだろうか?将来の社会人相手におもしろおかしく解説しているのかもしれないが,確かに外から批判的に観る視点も大切なことである.