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5月, 2024の投稿を表示しています

キダ・タロー氏の名作

 キダ・タローといえばラジオのパーソナリティーという方がピンと来るのだが,本業は作曲家である.先週93歳で亡くなったそうだ.故人を偲んで,様々な作品を聞いてみた.関西育ちとしては忘れられないメロディーの数々だが,その中から2曲選んでみた.やっぱり「と~れとれ,ぴ~ちぴちかに料理~♪」が最高傑作かな? かに道楽 アホの坂田

方広寺大仏殿

10連休も最終日となる.朝からwebを眺めるうちに,京都の大仏という耳慣れない言葉を目にする.かつて京都の方広寺に奈良東大寺の大仏殿より大きい大仏殿があったらしい.大仏も東大寺の大仏より大きかったという.豊臣秀吉が造り初めたものの不幸が続き,秀頼が2代目大仏殿を完成させたようだ.大仏は4代目,大仏殿は3代目まで再建され,自分が小5だった1973年に失火で焼失するまで建っていたというのだが,残念ながら見る機会は無かった.調べるうちにゼネコンのO社が 初代大仏殿をBIMで復元するプロジェクト (監修:黒田龍二 神戸大名誉教授)の概要を2016年に公表しているのが見つかった.方広寺といえば,鐘に刻んだ「国家安康」の銘に家康が難癖をつけて大阪の陣で豊臣家を滅亡させたことは承知しているが,今更ながら大仏殿の存在を知らなかったのが恥ずかしい思いである.次に京都へ行く機会に跡地を見ておきたい気がする. 5条大橋越しに方広寺大仏殿(初代)を望む. 『東山名所図会』に描かれた2代目大仏殿. 明治期の3代目大仏殿.簡素な造りに見えるが,尾張商人らの寄進で建てられたらしい. 3代目大仏殿は1973年に失火で焼失した.

文庫本:謎の平安前期

しばらくぶりに「謎の平安前期」という新書本を図書館から借りて来る.著者は歴史博物館にお勤めの学芸員である.平安時代にはあまり興味が無かったのだけど,序章を読むと意外に面白そうだ. 平安前期は,思いのほか社会のしくみが変って生産力が向上したようである.奈良時代の公地公民以外の民有地を拡大し,地方の事情に任せた今でいう民活路線に近い方向へ変化したらしい.その結果,地方の荘園の生産は向上して管理者として地方へ赴任する下級貴族は収入が増す.下級貴族は再度の赴任を目指して任命権者の上流貴族に貢ぐので,実際に潤うのは上流の大貴族である.大貴族は極楽浄土を願って寺社に寄進する.社寺も所有地での事業を拡大する.かくして,奈良時代に行政の実務を担っていた下級官吏は貴族や寺社の財産管理人となる. また,各地の治安維持を担った軍団を廃止して地方豪族の子弟である「健児」のみが警察力となる.治安維持もいわば民間委託してしまったことで,利権を自衛する武士が台頭して鎌倉時代へ向かうのが流れである.「民間でできることは民間で」という最近の政治家のフレーズを思い出す.このような社会の変化と共に,トップダウン方式で導入して来た中国文化の影響は薄くなり,日本独自の社会文化が醸成されたという訳だ.鎌倉幕府は縄文文化の再興であるとの見方とも符合する.更に読み進んでみたい.