娘が大学の授業で広告に関するレポートを書かねばならぬという話を聞いて思い出した懐かしいCMの数々.長年記憶に残るものには何らか価値があるのだろうと記録してみた.
ネスカフェゴールドブレンド:”違いがわかる男の…”,長年にわたって多数のバージョンがあるが作りは一貫している.1990年代には”上質を知る人の…”になり,2000年代には”違いを楽しむ人”へ変遷している.
カゴメ野菜ジュース:”野菜をとらにゃだちかんぞ”という田舎のお母さんが遠方で暮らす息子へ贈る素朴な愛情に満ちたメッセージに便乗するCMである.各地の方言のバージョンが複数あるが,特に”だちかんぞ”という得体の知れぬ方言が話題をよんだ.
カゴメ野菜ジュース(1977)
タンスにゴン:この年の4月に男女雇用機会均等法が施行された.女性の社会的地位向上という移行期に町内会婦人部という既成体制を脱しきれない中での発言力の高まりを反映している?辺りが社会に共感したのか?
タンスにゴン(1986)
ピップエレキバン:広告主企業の会長自ら出演して商品名を連呼する異色のCMだった.会長の素人さがウケて爆発的に売れ,会社名を藤本からピップ・フジモトへ,更にピップへの変えてしまった.
フジカラー:”美しい方はより美しく,そうでない方はそれなりに…” 自分が美しいとは思っていない自覚のほどが視聴者に安堵感を与える?名作.
樹木希林編(1980)
ミノルタカメラ:木の下で脱衣して水着姿になる映像が話題になった.今どきの女子は恥ずかしげもなくこなすのではないかと思うが,当時は事情が違ったのだろう.
宮崎美子編(1980)
サントリーウォッカ樹氷:”タコがいうのよ~”の名セリフ,樹氷のソーダ割りをタコハイと名付けた.
田中裕子編(1983)
清水建設:それまでゼネコンがテレビCMを打つことはなかったのだが,3K職場とか6K職場とか言われた建設業のプラスのイメージを打ち出したCMとして建設業界では印象深い.
昼間のパパ(1990)
日清食品:中華麺というイメージを丸っきり払拭してアメリカ市場へ参入しつつ日本国内の若者文化を先導すべく革新的なマーケッティング戦略を練った商品だった.フリーズドライという先進技術を大衆食品に導入したり,鍋や食器が不要なインスタント食品の極みに到達したり,フォークで食べるという西洋風の食文化を拡散したり,いろんな意味で先進的な商品とそのCMだった.
カップヌードル(1971)
JR東海:バブル経済で旅客がうなぎのぼりの頃,JR東海はひかりに100系を投入した.未だのぞみが無かった頃のことだ.当時は東京に赴任した自分も長距離恋愛中,東京-新大阪間を100系ひかりで頻繁に往復した.都合3年ほどの泡沫の記憶である.
シンデレラエクスプレス(1987)
想い出す大半は何故か1980年前後のものばかりだ.中高時代はどちらかといえばラジオ派,1987年に就職してからはテレビをあまり観なかったという実情を反映しているのだろう.

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