北京冬季オリンピックが開催中だが,どうもいま一つ観戦気分が盛り上がらない.そもそもコロナ禍の最中に菌を世界にばらまいた国に集まってのお祭りごとは如何なものかという一面もある.まぁそれはさておいても,元来の天邪鬼で一度もスキーをしたことがないせいもあるうえに,そもそも競技種目をよく理解していないのである.
モーグルなんていう競技は長野オリンピックの頃に初めて存在を知ったので24年も経つ訳だ.こぶコブの斜面を滑って降りる途中でジャンプしながら一発芸のごとく一瞬の芸当を見せる.てっきりアルペン競技かと思っていたのだがアルペンでもノルディックでもないフリースタイルというカテゴリの競技だと云う.専ら飛び芸を競うエアリアルやハーフパイプのような種目も同じフリースタイルのようだが,モーグルの配点をみると飛び芸の配点は僅か20%で,こぶコブ斜面を滑り降りる技とスピードに評価の重点があるようだ.幼稚園児の頃からスキーになじんだ倅によれば,あのこぶコブ斜面を滑るのは凄いことだという.実感は解らないが,確かにそうだろう.そして,発祥はアルペンとは関係なく,むしろ北欧や北米らしい.
歴史を辿ってみると,元はこぶコブ斜面を滑り降りて遊んでいたのが1979年に国際スキー連盟にフリースタイル部門が設けられ,1988年のカルガリー五輪で初登場し,1992年のアルベールビル五輪でモーグルが正式種目になったそうだ.つまり昭和の五輪史には殆ど登場しない.昭和人間に馴染みがないのも無理はないのだ.それにしても…エアと称する飛び芸だが,宙返りするような光景をあまり見た記憶がなく不思議に思った.調べてみると,2002年以前はブーツが頭より上に来る技は禁止されていたそうだ.なるほど,娑婆の空気は日々変わっているのだなと,納得する.古びた輩が知らないことは多いものだ.これもまた,遊び心が次の時代のフォーマルに発展すると言う文化史によく見る流れに乗っているのだろう.滑降や回転などのアルペン競技を懐かしく感じる.

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