北京冬季オリンピックの開会式は観なかったのだが,入場順が漢字の画数順だったことが話題になっているようだ.画数が同じ場合は一画目が横書き・縦書き・等の順が決まっているそうだ.あらためて入場国の一覧を眺めてみるに漢字を眺めていても殆ど判らない.これには,現代中国語で用いられている簡体字が我々日本人が使っている略字体と違うことに起因するものもある.そんな訳で,中国語の国名表記を日本語の略字体に置き換えて一覧化した表を見つけ,日本語の国名漢字表記一覧表と見比べてみた.
日本語による国名の漢字表記一覧
ざっと眺めて両者に共通しているのは,中国・日本・印度・朝鮮・台湾・英国・などであり,共通していても国名が脳裏に浮かぶのは蒙古(モンゴル)・泰国(タイ)・越南(ベトナム)せいぜい西班牙(スペイン)辺り迄だろうか?それから字体が異なるだけの例として韩国(韓国)・乌克兰(烏克蘭=ウクライナ)・希腊(希臘=ギリシャ)等があるものの,ウクライナやギリシャを漢字から理解できるのは相当な物知りではないだろうか?
逆に違っている典型例がアメリカ合衆国で,日本語では米国,中国語では美国と略している.日本語には亜米利加というフル表記があるが,何故「亜」ではなく二文字目の「米」なのか?想像するに冒頭のアは弱アクセントなので脱落したのだろう.メリケンに相当する米利堅という表記もあるようだ.オランダ(和蘭)も中国語の(荷蘭)と異なるが,日本語では「蘭」と略す.これも二文字目だが,一文字目の「和」は日本を意味するので避けたのだろう.
この他,伊太利と意大利(イタリア),仏蘭西(仏国)と法国(フランス),独逸(独国)と德国(ドイツ),オーストラリアの濠太剌利(豪州)と澳大利亚(澳大利亜),ロシアの露西亜と俄罗斯(俄羅斯)などが主なところだろうか?
だけど...そもそも日頃普段国名を漢字で表記する例はかなり限られており,カタカナ表記が一般的である.日本の主要な新聞社等では国名を漢字略称表記の基準を各社で設けているようだ.例えば共同通信社では,「欧州」「英国」「米国」は漢字で表記することとし,見出しでは「仏」「伊」「独」「豪」と「加」「印」「露」「比」「越」は使用してもよいこととし,本文中で使用する際は,前4者は列記に限り使用してよく,後5者は慣用が定着している場合の列記に限り使用することができる,など複雑である.
さて,最後に国名ではない都市名の漢字表記をいくつか示しておく.倫敦(ロンドン)や巴里(パリ)はよく見かけるところだが,どれも殆ど判らなかった.
1)聖路易:セントルイス
2)漢堡:ハンブルク
3)剣橋:ケンブリッジ
4)桑港:サンフランシスコ
5)寿府:ジュネーブ
6)浦潮斯徳:ウラジオストク
7)羅馬:ローマ
8)磐谷:バンコク
9)莫斯科:モスクワ
10)伯林:ベルリン
11)桜府:サクラメント
12)悉徳尼:シドニー
13)小田羽:オタワ
14)牛津:オックスフォード
15)維納:ウィーン
16)赤保留古:アカプルコ
17)聖市:サンパウロ
18)丁蘭:テヘラン
19)紐育:ニューヨーク
20)華盛頓:ワシントン
更なる一覧はこちら:http://kanjijiten.net/nandoku/city.html
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