今週は通勤電車で読む本が無いので登庁した月曜日の昼休みに地価の本屋へ行って1冊買ってみた.5%引きで買えるのは多少でもありがたい.「カラー版」という文字に惹かれたのもある.今週はこれで安心と読み始めたが,昨夜に読み終えてしまった.
先ずは皇居内の変遷,宮殿が本丸跡に建てられなかったこと,日比谷公園が練兵場だったこと,知らないことは多いものだ.教科書に写真が載っていた大本営の御前会議の会議室が1週間しか使われなかったらしい.天井スラブのコンクリート厚さが7mあったという防空室は終戦の年の7月末日に竣工引渡しとなったそうだ.
皇居以外に,お台場,海上を通った東海道線や東京モノレール,東京駅周辺,晴海の万博計画,幻の新幹線計画,都内の飛行場,そして都心から無くなったもの(監獄,射撃場,堀,街,宮邸),街並みが変遷するのは当たり前のこととはいえ,そんな痕跡を知らぬと知るでは街並みを見る楽しさも違ってくる.
ところで,今は財務省となった大蔵省が,昔は大手町にあったことも知らなかった.昔から霞が関にあったのだと訳もなく思い込んでいたのである.かつての大蔵省の敷地内には平将門を祀った将門塚があった.大正12年に関東大震災の火災で庁舎が焼けたとき,将門塚を潰して仮庁舎をその上に建てたところ,大臣や幹部職員が次々に亡くなったそうだ.将門塚を潰した祟りとの噂になり,昭和3年に建物を取り壊して塚を復元しお祓いをするも,将門が討たれてちょうど1000年に当たる昭和15年の落雷で周辺の官庁も併せて6.8万平米を焼失,大蔵省は恐れをなして霞が関の新庁舎へ逃げ込んだという.突貫工事のため外装は後回しにされ,ようやく昭和37年に外装工事が施工されたそうだ.元の大蔵省跡は三井物産本社などになっているが,将門塚は大切に保存されているようだ。



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