突撃!勇ましい言葉である.生きるか死ぬか,命を懸けて敵陣へ突っ込んでいく攻撃に身を置く覚悟とはどんなものだろうか?入試の受験もまた,突撃を連想させる.成否五分五分の勝負に勇ましく望むのは良いのだが,むやみに敗れる訳にもいかぬ.
坂の上の雲は司馬遼太郎の小説である.明治維新のあと,日露戦争の勝利無しに日本は先進国になりえなかった.無論太平洋戦争も無かっただろう.国の存亡をかけた一大事,大国ロシアの脅威に立ち向かった日露戦争は今のウクライナ戦争に通じるところもある.ウクライナの戦況を日々見るに,高地を確保するのが守備の定石,高地に向って攻め上るのは圧倒的に不利のようだ.その不利な戦況で突撃し,戦況を決したのが203高地の攻防戦である.あらためてYoutube映像を観てみる.ドラマ仕立てなのは致し方ないが,降り注ぐ砲弾をかいくぐって突撃する日本軍が死屍累々の斜面を攻め上って頂上に日の丸を掲げる.戦況を支配した瞬間である.旅順攻防の戦死者は日露とも各5,000名,負傷兵は各12,000名に上るようだ.日本軍の投入戦力は約28,000人なので,その約6割が死傷した計算になる.無傷で残った人員は2.5分の1となる.ともかく,突撃という言葉を耳にするたびに,この203高地攻防戦の攻防戦を連想してしまうのは自分だけだろうか?
さて,話は入試に戻って,受験にあたってはまず合格の成算を建てるところだ.我家の受験生も無論成算を建てただろうが,傍目には不安で突撃に見えたところがある.高レベルな試験を攻略するのは坂の上に攻め上ると同じく容易ではない.率直なところ気が気ではなかったのだが,浪人覚悟なのだと気楽に受け止める.明日は予想倍率6倍強を勝ち抜けるだろうか?203高地攻防戦の生存率は2.5倍だった.将来の存亡を掛けて精一杯に頑張ってもらいたい.

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