バルト3国では,ソ連・ロシアの圧政を非難すると同時に,ソ連の占領を黙認した米英も強く非難しているそうだ.歴史博物館でもそんな展示をしているという.ブッシュ元大統領が訪問した際,当時のルーズベルト政権の政策を過ちだと認めて謝罪したらしい.それほど強い非難だったのだ.新たな秘密書類の開示もあって,先の大戦の戦後処理も歴史の評価を受けるべき時に来ているのかもしれない.ここは文系の学問の出番到来、理系の技術以上に大切な問題である.
リッツキドニー文書,ヴェノナ文書,米国共産党調書,これらはソ連崩壊後にロシア政府や米国政府から公表された第二次大戦前後の頃の秘密文書である.ソ連共産党は米国や日本に多数のスパイを送込み,互いに戦争の道を歩むよう工作した.ルーズベルト政権は事実上米国共産党に牛耳られていたようだ.日米両国は,戦わずに済むよう外交交渉を進めていたのだが,例の無茶苦茶なハルノートもソ連共産党の指示通りに書かれたようだ.当時の日本政府は工作活動を把握していたが,スパイの暗躍で,冷静な意見は勇ましくも感情的な世論にかき消されてしまったという.当時の米国は諜報活動が低調だったらしい. 太平洋戦争を長引かせたのも,ソ連共産党にそそのかされたルーズベルト政権が,飲めない要求ばかり日本政府に突きつけたからだという.ルーズベルトが急死してトゥルーマンに交代しなかったら本土決戦になっていたかもしれない...はぁそうなんだ.ソ連の言いなりのヤルタ協定のせいで,東欧がソ連諸国を占領し,中国には共産党政権が誕生した.多くの米国人が中国から命からがら逃げ帰ったそうだ.共産党に騙されたと知った米国は,強い日本無しで防共がなし得ないと政策を転換した.秘密文書を紐解くと,こんな真実が浮かび上がる.
その迷走の影響は今日にも及んでいる.米国には当時から強い日本を歓迎する勢力と弱い日本を歓迎する勢力があるそうだ.リメンバーパールハーバーも,日米が重要な同盟国となった今は,国防の重要さを説く言葉になったという.様々な言説やプロパガンダを冷静に捉え,真実と国益を追求する努力が求められる.現代史を評価し向き合うことは,国の針路を見誤らないために必要である.かねて理不尽だと思っていた東京裁判も,その評価を変えることが出来るかもしれないと,僅かな望みが見える気がする.歴史の評価にはその時代が映るものだとは,学生時代の教養教育で教わったことである.第二次大戦の戦後処理と並んで,民主主義が今また,問われているのだと考える.

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