本屋で目星をつけた文庫本を市の図書館で借りるのが常套手段なのだが,先月から停電のシステムダウンの後遺症で停止していた図書館の貸出しがようやく再開された.それで,今週の通勤の友は「地図バカ」である.著者は自分より3年ほど先輩だが,同世代で,受験勉強そっちのけで地図を眺めて育った生立ちも同類である.しかし,上には上があるもので,地図を職業にしてしまった方の視点は,小生などには及ばぬところが多い.そして,倅がハマった鉄道時刻表などテツ関連にもお詳しい様子である.地図とテッちゃんは元より関連がとても深い.読み終えて,いくつか印象に残ったことを記録しておく.
・社会主義国は,来るべき何かのために,採算度外視で世界各国の地図を着々と整備している.(怖っ)
・地図とは?,集約した情報を図化したものである.その変遷から歴史を読取ることができ,事象を分析する道具でもあり,またGoogle Mapのような新技術が思考パターンを変える可能性もある.(同感!)
・踏切の名称はわざわざ変えるメリットに乏しいので,古い時代の名残りがそこに遺されている.(なるほど)
・線路の高低差やカーブの緩急を示した路線断面図など,特殊な情報を記録した専門的な地図がある.(へぇ~知らなんだ)
読者が知らないことを書くから本には価値があるのだが,何ごとも徹底的に追及することで,そんな道が拓かれていくのだとあらためて思った.人気番組のぶらタモリも一旦区切りだと聞く.今後の余生のテーマにもなりうる問題意識に,今更ながらに想いを巡らせる機会にもなったように思う.されど地図,その魅力をあらためて認識することができた.地図は世界のゲートウェイだというかねてからの想いが深まった次第である.

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